保育所（園）の種類

　あなたの周りにも、たくさんの「◎◎◎保育所（園）」があると思います。「◎◎◎保育所（園）といってもたくさんの種類があるのです。

　一般的に保育所（園）といわれているのは、認可保育所（園）のことです。認可保育所（園）とは、国の定める一定の基準を兼ね備え、厚生省の認可を受け、運営されている保育所（園）のことをいいます。ですから、建設費や運営費については、改正前の児童福祉法に基づき、公的な援助を受けています。

　認可保育所（園）は大きくわけると次のようにわけられます。

　認可保育所（園）の他に、産休明けや乳幼児保育の入所枠が少なかったり、保育時間が短いために、認可保育所（園）に入所できない人のために、厚生省の認可基準に満たない無認可保育所（園）があります。

　無認可保育所（園）の種類は、「ベビーセンター」「赤ちゃんホーム」「家庭保育所（園）」「共同保育所（園）」等があります。形態も運営も様々であり、「共同保育所（園）」のように、父母と保育士（保母）が一緒になって運営をしているところもあれば、個人で経営をしているところもあります。しかし、無認可保育所（園）といっても、都道府県や市町村によって運営を助成し、市町村認可の無認可保育所（園）もあります。

　多くの人々の保育制度改革反対の声を尻目に、厚生省の直接入所事業のモデルとして、都市のターミナル駅で企業が運営をしている保育所（園）のことをいいます。

　駅型保育所（園）は、ほとんどが大きなビルの中にあります。ですから、庭も緑もありません。保育内容は、「お歌」「お絵かき」「リズム」等細かく書かれています。しかし、子どもの発達にとって四季折々に変化する自然と触れ合いながら、泥んこになって遊ぶ、とても重要で欠かせない経験は望めません。子どもの生活は、時間によって追いかけるのではなく、遊びに夢中になっておやつの時間が遅くなっても、思いっきり遊んだ満足の方が、明日の意欲に繋がるはずです。駅型保育所（園）では、とてもそんなことはできません。

　そんな保育所（園）に子どもを預けてもいいのでしょうか。そして、この保育所（園）は、企業の採算が優先されます。

　無認可保育所（園）のひとつです。夜間まで保育や宿泊もできる保育、時間単位の一時預かりを営利目的で開設している保育所（園）。

　病院や企業で働く女性を確保するために、職場の中に保育所（園）を設けているところもあります。病院にある院内保育所（園）や企業にある事業所内保育所（園）がそれにあたります。

　院内保育所（園）の場合、保育士（保母）の人件費については、改正前の児童福祉法に基づき、国庫補助があります。運営は経営者がしたり、組合経営であったり、父母と保育士（保母）の共同経営であったりとさまざまです。

　このように、単に保育所（園）といっても、形態もさまざまであり用途もさまざまです。選ぶときには、よく検討して注意して選んでください。