潜水の楽しみ方

　海底には、まだ人類が見たこともない様な珍しい場所や物が数多くあります。例えば、未踏の海底のトンネルには、きっと私たちが今まで見たこともない様な生物が、かくれているのかも知れません。

　海底には、まだまだ未知の世界がイッバイ残されているのです。

　今まで見たこともないきれいな海底の世界・・・・・魚類の生態を・・・・・カラー写真で写し、友だちに見せるのも楽しみの一つです。８ミリや１６ミリのムービーカメラ、あるいはＴ．Ｖのビデオにおさめて鑑賞し合うこともできます。潜水雑誌では、毎年水中写真コンテストも行われています。

　海底に沈んだ船に潜る『沈船探検』・・・。これほど興奮するものはありません。半分朽ちかけた船内から宝物が発見できたら嬉しくなってしまいますね・・・。でも、人間を飲み込んでしまうほど大きなハタが住みついていたらやはり恐いと思います。

　貝のコレクションをするには、ダイビングによる採集が最も適しいると言えるでしょう。貝の種類は、世界中に１１２，０００あるそうです。南洋のシャコ貝は殻長１メートル以上、重さ数百キロの大きさになります。また、わずか数ミリの小さいものや色とりどりの二枚貝・巻き貝などさまざまです。最近、フィリピンのセブ島付近では、数十万円もする珍しい貝がダイバーにより次々と発見されています。

　水中ハンティングは、潜って水中銃や手もり等で魚を突くスポーツですが、日本では魚業調整規則があり、基本的には禁止されています。シャーク・ハンティング（鮫狩り）は、これに輪をかけたとても危険なスポーツです。

　Ｕ．Ｗ．Ｏ（アンダー・ウォーター・オリエンテーリング）は、オリエンテーリングの水中版と言えるものです。比較的浅い海岸の数カ所に鎖の突いたブイを浮かべ、２人１組のダイバーが水中コンパスを頼りに、いかに正確に、いかに早く廻ってこられるかを競うものです。この競技は、潜水の基本的な技術を向上させるのに最も良い方法であるとともに、実際にやってみると、勝負は別にして大変楽しいものです。

　海底に潜って何か珍しいものはないかと、あちらこちらをうろつき廻ることを『水中スヌーピング』と言います。これは競技としても面白いものです。３０分〜１時間の間に限られた海域で、いかに珍しいものを採集したかを見せ合い、優劣をつけるものです。この競技は、海中の動植物の勉強に大いに役立ちます。採集にあたっては、海底の自然を破壊してはいけません。競技が終わった後には、海中から上げた動植物をもとの海にもどしてあげましょう。

（工事中）