教科書問題と一体（侵略戦争の美化）

　今までと同時に、アジア諸国が重視しているのは、首相の靖国参拝がかつての侵略戦争を美化する歴史教科書の検定合格と一体となって構想されていることです。小泉内閣は、韓国と中国からだされた修正要求をしりぞけ、事実上、歴史をねじ曲げ、「日本は正しい戦争をやった」と子どもたちに思い込ませる『新しい歴史教科書』（扶桑社）を擁護しています。

　こうした状況について、マレーシアの野党・民主行動党の郭素沁氏（国会議員）は、「小泉首相の靖国参拝は、日本政府が新しい歴史教科書を合格させたことと同じ流れだ。いずれも歴史を書きかえ、日本が第２次大戦で犯したファッショ的犯罪行為をごまかそうとするもの」（南洋商報５月１６日）