侵略戦争を肯定（靖国参拝とは）

　首相の靖国参拝は、過去の侵略戦争を肯定することほかなりません。アジアの人々から強い抗議が巻き起こるのは当然です。

　マレーシアの南洋商報（７月３日）は「日本政府閣僚の参拝は、私的であれ公的であれ、日本の過去の侵略戦争の肯定を意味する。首相らの靖国参拝は事実上、Ａ級戦犯への参拝、日本軍国主義への参拝だ。日本の第２次世界大戦における暴行への無反省だ。踏みにじられたアジア諸国を大きく傷つける」と主張しています。

　中国の人民日報電子版（５月１７日）は、「日本政府要人の靖国参拝は、憲法違反かどうかという問題にとどまらない。首相の公式参拝は、日本政府、日本国の歴史認識をあらわす」「侵略の被害を受けたアジア諸国人民を傷つける。平和を願う人々への挑戦だ」と批判しています。

　一方、シンガポールの聯合早報（８月３日）は、かつての戦争の性質が「侵略戦争」であったことを明確にしなければならないと指摘したうえで、首相が靖国参拝後に「中国・韓国との関係『修復』を考える」というのは、「先にけとばしておいて、後で『友好』、『交流』を話し合おうというごう慢さのあらわれ」と避難しています。